前進立体陳列、すなわち前陳

こんにちは

亀戸はんだプランニングの半田です。


だいたいお店に入ってすぐに、この店は頑張ってるわあとか売れてるわあって一番わかりやすいのがこの前陳(前出し)です。これが出来てる出来てないでお店の商売に対する取組や組織レベルなんかだいたいわかります。

簡単に言うと前陳(前出し)とはその名の通りピーク前や後に売り場を整えるために、商品を前に出す行為になります。簡単に言うことこういうことですが、その奥は非常に深いのです。

だいたいにおいて新人のアルバイトが売場で最初に行う(教わる)のは掃除かこの前陳です。まあ作業として簡単なのでってところがありますが、その奥は非常に深いのです。

そもそもなんで前陳するのっていうところですが、

➀単純に売上が上がる➩有名な話ですが、前陳が出来てる売り場とできていない売り場では3%売り上げが違うと言われています。商品の売上っていうのはその商品をお客さんに見つけてもらって手に取ってもらって始めて売上になるわけです。前陳っていうのはお客さんに見つけやすく手に取りやすくする一番簡単な作業です。お客さんに1㎜でも近づいたほうが、よりお客さんが見つけやすく買いやすくなるじゃないですか。だからやるんですね。前陳はお客さんに「買ってよおこの商品」っていうお店の意思を伝える一番簡単な販促の行為です。これができてない店とか見るとああ売る気がねえんだなあと思ってしまいます。ちなみに雑誌なんかは5%くらい売り上げが変わってくると言われています。

②商品に詳しくなる➩商品が売れてるから売場が凸凹するのでそれを整えるため前陳をするわけです。当然、売れてる売り場や売れてる商品の前陳の頻度は上がります。前陳をしてると普通は商品についてどんどん詳しくなるんですね。いまはITが発達してるのでどの商品が売れてるとかデータですぐにわかるようになっていますが、まめに前陳をしてればそんなもん見なくても売れてるとか売れてないとかすぐにわかります。データなどはだいたい暦日ですが、前陳すればリアルタイムでわかったりします。データで全商品の確認なんて言うと日が暮れてしまいますが、前陳してれば売り場全体でもあっという間に確認することができます。ちゃんと自分で前陳する経営者は商品に詳しくなってきます。お店の売れ筋も死筋もよくわかっています。どこの場所が売れるとか、どんな商品が売れるとかおのずとわかってきます。この差がすごく大きいですね。だから前陳ができていないとこの店は商品もわかってねえんだろうなと思ってしまいます。商品がわからないで価値が伝えられるわけがないですね。武器がわからないで戦いに変えてるわけがないですもんね。逆に商品がわかってれば効果的な売り方や陳列、新規採用等いろんなことができてるようになってきます。だから結果売上が上がるんですね。

③お客さんがストレスを感じなくなる➩整然とした売り場はお客さんに変なストレスを与えません。凸凹のお店はお客さんにストレスを与えます。気持ちよく過ごせません。ふつうの人は散らかった部屋はストレスを感じるようなもんです(慣れれば居心地がよくなるともいいますが、それは自分の居場所だからです。人間は本能的にごちゃごちゃしてるとどこから敵が出てくるかわからないため、緊張感を持つものです。ジャングルとか暗闇とかで緊張するのはそういうことです。ちなみにドンキホーテはごちゃごちゃの陳列を売りにしていますが、ドンキホーテは適度なストレスを与えるエンターテイメント性を重要視してるからです、遊園地とおんなじ。驚安の殿堂。毎日行く人もいるでしょうがディズニーランドも毎日行く人がいるようなもんです)。話がずれましたが、ちょっと商品を探そうとすること自体もお客さんにはストレスになります。お客さんにできるだけストレスを感じさせないことはお店の滞留時間を伸ばします。結果売上が上がるという図式になっています。

かのように前陳の効果は非常に高いのです。なのにこれができていないっていうのはもうそれだけでこのお店レベルが低いわあって思ってしまいます。やる気ないなあって感じです。

もちろん忙しくてできないなんていう言い訳もあるでしょう。今日は人がいなくてとか。アルバイトが新人でとか中国人でとか、言うこと聞かなくてとかいう言い訳もあると思います。それって優先順位がわかってないし、ちゃんとやる理由を教えていないからです。前陳は一番簡単な作業で、やる気さえあれば隙間の時間でできて、効果は絶大だっていうのに、それができないようじゃうちは組織としてダメだって言ってるようなもんです。教育ができないって言ってるようなもんです。そんな言い訳をすること自体レベル低いわあって思ってしまいます。

前陳はいわば商売のイロハのイです。これが出来なくてインストアマーチャンダイジングもヴィジュアルマーチャンダイジングもPOPもセールストークもくそもあるかいってところです。データがどうとかABC分析がどうとかちゃんちゃらおかしいわって思います。


こんな記事をもらったのでいろいろ考えてしまいました。

きっとこの宮崎さんって少なくとも商売人としてすごく優秀なんだろうなと思ってしまいます。フェイスどりとかどうなんだろうって思ってしまうところもありますが。


ネアカのびのびへこたれず、今日もワンランクアップだ。

亀戸はんだプランニング

亀戸はんだプランニング コンサルティング業務全般 登録中小企業診断士 認定経営コンサルタント 公認ファシリテーター

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