こんにちは
亀戸はんだプランニングの半田です。
久々にやります、コンビニの秘密。販売力強化のためのその1は「個店カルテ」です。個店カルテは販売力強化というだけではなく個店戦略の立案すべてのベースになるものです。
「個店カルテ」などと言われても、聞いたことがない人もいるかと思いますが、カルテと名がつく以上は医者のカルテみたいなものです。現状を分析して治療(改善)の方向性を決めるためのものです。大手コンビニチェーンにおいては、名前はもしかしたら違うかもしれませんが、ほぼ全店においてこれを作っています(紙ベースでお店に置いてあります)。
現物は持っていないのでお見せすることはできませんが概要はこんな感じです。
地図と近隣のお客様の情報、競合の情報、そして自店の情報から成り立っています。お店の経営者ははこれをベースにスーパーバイザーともしくはアルバイトさんたちと様々な戦略を立てるわけです。
来週の発注をどうしようとか、春夏の売場をどうしようとか、どこのカテゴリを強化しようだとか、まあ様々な戦略を考えるベースになるものです。
さあもう気づいている方なら気づいていると思いますが、これっていうのは自社・競合・お客様について情報を集めるフレームで、MBAなんかでも事業戦略立案に取り入れられる「3C分析」というフレームワークに該当します。
大手コンビニエンスでは店舗の戦略立案のために「3C分析」を取り入れているのです。これによってお客さんが見えていない戦略や競合を考えない戦略の立案なんていうのは基本的にはなくなります(戦略立案に必要な情報が抜けもれなく把握される)。だから自社の課題を踏まえた中で実現可能性が高く効果的な戦略の立案ができるのです。
じゃあ一般小売店でこんなことやってるのって考えるとまずやってないですよね。自分のお店の何がどのくらい売れててなんで、全然知らないって経営者が数多く言います。お店に来てくれてるお客さんしかわからないっていうのが大半です。競合なんか見に行ったこともないっていうのがほとんどです。商圏もわからず、競合の取り組み方も知らず、自分の店の強み弱みもわからないで、どこを伸ばしていこうかなんていう戦略が立案できるわけがないでしょう。
もちろんうっすらとはこれらの角度から考えてるお店もあると思います。でもそれが共有される状況になっていません。それじゃあ危機感の共有もされないし、お店が一丸になっての取組も進むわけもありません。
これがコンビニの店舗が生き残り拡大してきた秘密の一つです。一般の小売店との大きな差になっているところです。
一般小売店について朗報が一つ、今はJstatっていう非常に便利なツールが総務省から無料で公開されています。競合情報や自社の情報はありませんが、地図と商圏の人口動態的なものは網羅されているレポートが印刷できるツールです。商圏の設定も半径何百メートルだけではなく徒歩で15分とか車で30分とかで設定できるようになっています。競合や顧客の住所があれば、それを取り入れて地図上に表示することもできるというかなりの優れもののツールです。簡単に大手コンビニが利用している「個店カルテ」のベースが作れるものです。
もしも「個店カルテ」を作って論理的な効果的な戦略を立案しようと思っている方があれば使ってみてください。そしてもし使い方や戦略立案の方法がわからなければ、お気軽に問い合わせフォームからご相談ください。お、宣伝のブログっぽくなったぞ。
ネアカのびのびへこたれず、今日もワンランクアップだ。
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