VMDを知る

流通関係の人と会話していると、会話の中でVMDってすらっと出てきたりしますが、実はあんまりよくわかっていなかったりするじゃないですか。

ヴィジュアルマーチャンダイジング、日本語にすると「見た目商品計画」いう感じでしょうか。もともとは売場の見た目をもとにした商品計画を立てましょう、商品計画に売場の見た目の考え方を入れましょうということです。

でもまあ一般的には、品揃えした商品を売り場で魅力的に品ぞろえすることで、共感や感動を得て、顧客の購買意欲を沸かせて、商品を気持ちよく買っていただく科学的なテクニックとして使われています。視覚を通じて、顧客に提案する売り場づくりの総称です。


上はユニクロの写真ですが、VMDは3つのパートで作られます。

➀ヴィジュアルプレゼンテーション、VP(赤丸)②ポイントプレゼンテーション、PP(青丸)③アイテムプレゼンテーション、IP(黄丸)の3つです。

➀のVPで、「あ、すげえカッコいいじゃん、こんな格好すると女の子にもてそうだよね(認知・感動・共感)」となって②のPPで「あ、あんなものあるんだ、ちょっと見てみようか(認知・感動・共感)」なんて思ってもらって③のIP飲みやすく買いやすく整理された売り場で買ってもらうっていう科学的な流れです。

あのユニクロだって使っている基本的な科学的な手法です。下は無印です。やっぱりやってますね。

おおよそほとんどの衣料品売り場ではVMDを取り入れていると思いますが、この出来の良し悪しはかなりの差があります。この出来をそろえるために覚えておきたい最低限必要なルールは以下の通りです。

➀シンプル(単純)②クリーン(きれい)③シンメトリ(対称)④トライアングル(三角)⑤リピテーション(繰り返し)

➀シンプルはきれいに並べること、縦横でも放射線状でも並べ方はなんでも徹底的にそろえる、等間隔で平行で高さを幅を揃えるっていうのがポイントです。ぐちゃぐちゃにしないってことです。②クリーンはその通りきれいさ、清潔さです。汚い売り場はVMDのステージにはなりません。③シンメトリはVPを中心に左右対称に並べるとカッコいくなるってことです。狛犬、仁王像をイメージするといいです。④トライアングルはVP・PP・IPが三角形になるように配置されると売り場全体が美しく見えるということです。⑤リピテーションは同じリズムで繰り返すということです。赤青黄・赤青黄、大中小・大中小でも同じリズムが心地よさを呼び美しさを演出します。

これができてるとできてないとで出来が大きく変わってきます。当然販売結果も差が出てきます。徹底的に気にしてみてください。特にIPのところで差が出ていますね。大手流通業はこの辺はまず抜かりなくよくできています。中小小売店やスーパーの衣料品売場はこのあたりができていないところが多いです。センスのいい店員さんがいると自然にこれができていますが。これができてくると売り場が見違えてよくなってくるはずです。

ぜひシ・ク・シ・ト・リと覚えてください(ぜんぜん覚えやすくない)。

ネアカのびのびへこたれず、VMDもわかったぞ、ワンランクアップだ。



亀戸はんだプランニング

亀戸はんだプランニング コンサルティング業務全般 登録中小企業診断士 認定経営コンサルタント 公認ファシリテーター

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